東京大学運動会馬術部のブログ。部員たちが交代で勝手気ままに更新していきます。HP→http://equestrian.fc2web.com/
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 時は五月の
2013年10月03日 (木) | 編集 |
2013年初夏。
東大馬術部は過去最悪の食糧危機を迎えていた。折からの財政難に対し、部は有効な対策を打つことができず、月を追って財政状況は悪化。事態を見かねた上層部により、部員の昼食代の削減が提言されたのである。半ば強制的に実行されたこの施策は、猛暑の練習を終え、疲労と空腹に喘ぐ部員から、一杯のラーメンを奪った。厳しい練習の中に、それでも快活さとユーモアを絶やすことのなかった部員達から、遂に光は失われた。かつては笑い声であふれた部室も、今や絶望と悲哀のみに覆われ、部員達は喪失に満ちた表情で配給のビスケットをかじっては、かつてそこにあった暖かな一時を思い、涙するのだった。
しかし、悲嘆にくれる部員達の中、突如一人の男が立ち上がった。彼はただ無言のまま倉庫に向かうと、一本の鍬を取り出し、馬場の隣にわずかに広がる草地、そこに刃を突き立てたのである。外の炎天下を考えると、とても正気の行動とは思えない。心配した一人の部員が慌てて後を追いかけ、何をするつもりなのか、と問い詰めた。彼は答えた。
「芋が焼きたい」
そして彼は鍬を振りはじめたのである。彼を連れ戻そうとやってきた先の部員は、しばらく呆然としていたが、やがて表情を改めると、彼と同じように倉庫に向かい、鍬を取り出し、草地を耕しはじめた。この二人の姿を見て、一人、また一人と部員が馬場に集まってくる。彼らはただ黙々と鍬を振る二人の姿に対し、何か納得したように小さく頷くと、やはり手に手に鍬や鎌、スコップを持ち、草地に集まった。
交わされる言葉は少なく、暑さと疲労のために自然と部員の表情は険しかった。しかし泣き言を漏らす部員は一人としておらず、皆静かな充実感、そして強い連帯感を感じていた。鍬が土を掘る、重たくも澄んだ音が大馬場に響いた。新たな時代を告げる、鐘の音のようでもあった。誰かがぽつりと呟いた、「大開墾時代」―――希望の時代の幕が、今開いたのである。



というわけで芋作りです。木原コーチの号令のもと、我々部員一同は、九月の増産を目指し芋畑を作ることになりました。あ、上の小話はフィクションです。
そして遂に、(主に木原コーチの)努力の末、馬場の隣に、小さいながら三畝の立派な芋畑が出来上がりました。

DSC_1128.jpg
当局の検閲により画像が大変粗くなっておりますが機密保持のためご了承ください


連日の猛暑のため、一時は生育が危ぶまれた芋たちですが、こまめな草抜き、水やりが成果を出し、やがて畑を埋め尽くすばかりにまで成長しました。

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もはや雑草と見分けがつきませんてかこれ雑草ですよね抜いてもいいっすか
血走った馬たちの目がそう言っています
(実際はさほど興味を示しませんでした)




そしていよいよ収穫の時です。大小さまざまな芋が、次々に畑から引き抜かれていきます。土を掘り分け両手に芋の確かな重みを受けたとき、私は思いました。ここにあるのは、数か月にわたる我々の努力、その重みなのだと。我々の血と汗はここに結晶し、かくも鮮やかな紅色を誇っている。この紅こそ命の色だ、この馬場に息づく全ての命の色だ、祝福せよ、祝福せよ、と。

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芋を洗う主将、堀口さん。秋の日差しを受け輝くさつまいもに、彼もある種の宗教的感動を覚えていたはずです。



で焼きました。

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いつもは穏やかに部員たちの練習を見守るまめたも、この時ばかりはケルベロスさながらの眼光を放っています

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甘さは控えめですが、却ってそれが素朴な趣を感じさせます。時折口の中に飛び込んでくる土の滋味も中々ポイント高いです。

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厳粛なベジタリアンであるまめたもにっこり。

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一年生も労働の喜びを噛み締めています。


今年の芋作りの成功を受け、来年は更なる畑の拡張と芋の増産を目指すようです。私としてはこの三鷹馬場を某D●SH村みたいにするのが夢です。「さあ二年目も勝ち抜くぞ」この意気で頑張って参りますのでご声援お願い致します。
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